もくじ
WestonVINTAGE SHOPとは?
新宿伊勢丹メンズ館の1階プロモーションスペースにて、2021年4月7日(水)~20日(火)の期間限定でポップアップストア『VINTAGE SHOP』が開催されていました。
古くなったり、履かずに眠っていたままのWestonの靴を公式で下取りし、フランス、リモージュの工場で解体、つくりなおし、再び販売する”持続可能な未来へ”の取り組み。本国フランスでは一昨年から靴の回収がはじまり、パリのシャンゼリゼ通り、サントレーノの店舗で販売されていたようです。このポップアップストアにて、日本初の販売となりました!
まるでパリの街角にあるようなヴィンテージ感たっぷりの外観もおしゃれです。
ロシアンカーフでの受注生産!
今回の企画ではWestonVintageのシューズの販売と同時に
- ロシアンカーフでのGolf#641の受注生産
- ロシアンカーフでのシグネチャーローファー#180の受注生産
が、行われていました。
ゴルフの方は数年前までロシアンカーフで生産されていましたが、今はボックスカーフに切り替わっています。今ではロシアンカーフでのゴルフはオーダーや中古市場でしか購入できない状態になっていました。
そして!ローファーの方は今までロシアンカーフで生産されたことがなかったそうです!!今回のポップアップ限定のローファー。今後、貴重なものになってくるのではないでしょか。
受注生産は電話での注文も可能、注文してからお届けまで6か月ほどかかるそうです。
価格はローファーで¥148,500、ゴルフで¥165,000。
その他、
- ポップアップショップ内に設置されたアップライトピアノの演奏。
- ロシアンカーフの受注生産(現品の展示)と、新品の商品、ヴィンテージの商品がストア内に展示されいました。
- 製造年月が不明の古いレディースの靴や、サイアール氏が手掛けた靴など。
- 1点物のアレンジ靴であるスペシャルエディションは、購入希望者を募り、その中から当選した人が購入できたみたいです。
WestonVintageに行ってきたよのレポート
1週目は即完売状態だった・・・・!
ちょうど別の用事で新宿にいたところ、「そういえばウエストンのポップアップストアがあるらしいよ」「ちょっと行ってみようか」なんて軽い気持ちで週末に行きました。
まずは私のレディースの靴を出してもらおうとスタッフの方にお願いすると、なんと4箱も抱えてきてくれました!
本当に、宝箱を開けるような気持ちで嬉しくて、すぐに”どれを買うか”状態でした。
そこで、テンション上がってメンズのものも出してもらおうと足の計測をしたところ・・・「ご紹介できるものがございませんでした・・・」とのこと・・・。
水曜日に始まった企画であったのにもかかわらず、初日から大行列。日曜日に行きましたが、もうすでに良いサイズのものはなくなってしまったようでした。
奇跡の再入荷!
その翌週の水曜日、「ご好評につき100足追加」のLINEのメッセージが到着!
初回で150足だったみたいですが、100足の追加・・・日本人ウエストン好きすぎるのでは・・・?
即行きたい気持ちを抑えて、土曜日に向かうことに!
2週に渡りポップアップストアにお邪魔しました
結局、私のゴルフを購入した翌週、朝一でもう一度ポップアップストアへ。
スタッフの方に足のサイズを計測してもらい、「足に合うものを持ってきますね」と言われ待っていると・・・
奥からでてきた唯一の箱。中から出てきたのはラバーソールのタンのローファー。
ヴィンテージの商品はお電話でのお取り置きができないみたいです。でも、この日は購入を見送って、でもやっぱり次の日購入しました(笑)
ちなみに土曜日も日曜日も、ジェイエムウエストン・ジャパンの代表クリスチャン・ピア氏がいらっしゃっていました。足元はスウェードのローファーでした。
WestonVintage価格(2021年4月)
価格は均一。すごく古くても、ほとんど新品のようなものでも、メンズもレディースも同じ価格でした。
- ローファー¥63,800
- Uチップ¥74,800
- ストレートチップ¥74,800
この4月に値上がりしたばかりなので、かなり綺麗な個体に出会えた場合は約半額でウエストンが購入できるチャンスだったのではないでしょうか!
WestonVintageで購入した靴の状態は??
上記のように、どんなに状態が悪くても、本当に新品みたいに綺麗なものでも、レディースもメンズもすべて均一価格のこの取り組み。
どんな状態のものが出てきたのか?気になる方もいたと思います。
そこで私たちの購入した靴とSNSで見た靴の状態を簡単に紹介いたします!
型崩れ、革の伸び方など
WestonVintageでは、回収した靴を解体して、木型に合わせてもう一度再形成しているそうです!そのため、前所有者の足の形に型崩れしている、ということはありません!上から見てもかなり綺麗な状態です。
革の”伸び具合”は、個体差がありますが、足の形に、例えば異常に親指が出てしまっているとか、そういうことはないようになっているんじゃないかなと思います。
ソールの状態
ソールは、言うまでもなく(?)新品の状態です!◎
オールソールされているので、これだけで普通に考えれば3万円・・・。
上のレザーソールは店内試着のみ、下のラバーソールは、一階だけ近所のコンビニに履いて行った後に撮った写真です。
かかとやインソール等の靴の中の状態
インソールは新品のものが使われています!ウエストンヴィンテージの限定のロゴ入りです。これによって、いわゆる旧”旧ロゴ”のものであるのか”新ロゴ?”のものであるのかの見分けはつかなくなっています。
これを見分けるには”品番”の書かれ方をみないとわかりません。また、品番の横には「WV」のスタンプが押されています。
かかとの部分は、状態によって対処の方法が異なるようです。私のゴルフにはかかとにもう一枚、革があてられ補強されていました。ローファーの方は、すこしだけ擦れた跡がありますが、大きな問題ではないと判断されたのでしょう、そのままの状態で再形成されていました。
傷、革の色など
今回、特に気になった傷はつま先の傷でした。
各人の履き方で、つま先の傷は大きく差が出るところだと思いますが、ゴルフの方は、いくつかしっかりめに傷が入っていました。
ローファーの方は特に傷はなく、両方とも刻み込まれたような皺も入っていませんでいた。
再形成の際に、革も染め直したり、磨いたりされているようですが、そのおかげかかなり綺麗に見えますね。
その他の個体差に関して。傷のひどいものもあった。
ちなみに、本当にかなりの個体差がありました。
まず、隣で試着されていたローファー。大変珍しいカラーだったのですが、横から見ても、”履き込まれた感”のある、くったとした皺感のある状態でした。
また、店頭に並んでいたゴルフ。恐らく伊勢丹メンズ館のインスタグラムの写真にも乗っていた、パッと目を引くカラーのゴルフなのですが、かなり気になって会場に行ったところ、つま先の傷が大きく、革がえぐれたような状態になってしまっていました。
ほかには、大きく傷が入ったものが出てきたり、ほんとうにかなり使用感のあるもの。
ぱぴろーの購入したローファーも、店頭では気が付かなかったのですが、よく見るとかかとの部分の縫い目がまっすぐではなく、少し傾斜になっていました。
一方で、信じられないくらい綺麗な個体をGETされている方もインスタで見ました!!もう本当に、新品なのでは?というくらい綺麗な状態で、まっっったく皺も傷も、使用感もなさそうなものでした!
250足も日本に来たので、様々な種類の靴があったと思います。早く行けばそれだけいい靴に出会える確率も高かったと思いますが、こればっかりはタイミングと運なのかな・・・と思いました。
【WestonVintage】のすきなところ
ウエストンの革質はかなり丈夫で、それが馴染めばもうめちゃくちゃに履きやすい靴に変身します。
でもそれがわかっていても、そこまで行くには何回も履いて馴染ませる必要があります。いわゆる”修行”と言われるような、かなりキツイ作業でもあります。
でもウエストンヴィンテージで販売されていた靴たちは、そこを終えているものがほとんどで、試し履きの時点から、めちゃくちゃ革が柔らかくて履きやすいんです。それがとっても魅力的。
それに、ただの”中古靴”じゃなくて、”公式でメンテナンスされた靴”であることもポイント。買って帰ってきてすぐに履けるくらい、丁寧に磨き上げられた革でした。メンテナンス不要。
そしてなによりも、リモージュの工場の遊び心が最高でした!
今回購入した私のゴルフは、もともとラバーソールだったものがレザーソールに。彼のローファーはレザーソールだったものがラバーソールに。こんな風にユニークなアレンジが加えられて、唯一無二の1点ものになっていました。
”今買わなかったら、もう出合えないかもしれない”まさに一期一会でした。
傷があったり、縫い目が斜めであったりはしますが、私たちはそこはマイナス面として見ていなくて、”味”であり”愛着のわく部分”であると思っています。そして、関東圏よりも遠くに住んでいた方は、今回コロナ渦で、このイベントに行きにくかったと思います。イベントに行けたこと自体、幸せだったなあと思いました。
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